上述のように、富裕層はお金も時間も大切にして、長い目でみた資産運用をする傾向が強いと言えます。そのような思考ゆえ、2〜3年で担当が変わる一般の銀行や証券会社ではなく、信頼できる担当者が長期にわたってお付き合いをするプライベートバンキングで取引を行うことを好みます。

プライベートバンキングの担当者は自らも裕福な家庭に育つなど、富裕層のマインドを理解していることが多く、また、富裕層の顧客を嫌な気分にさせることがないような性格・身なり・口調・思考が求められます。

富裕層は普段から金融商品に限らず、デパートの外商や高級外車のディーラーなどからアプローチを受けて考えたり、断ったりに疲れていることもしばしば… お金があるからという理由で近づいてくる人が多すぎて、本音で相談できる人がいないという場合もあります。

そのため、富裕層向けのサービスを行う人は、富裕層の心や不安な気持ちに寄り添い、真のニーズを引き出していくことで信頼関係を築いていくことが求められます。

まとめ

富裕層は既に多額の資産を保有をしているので、焦って資産を増やそうとするのではなく、リスクを抑え、保有資産を守っていくことを優先する傾向があります。そのため、富裕層向けの金融サービスも、富裕層のお金や時間に対する考えを理解して、長い目でみた資産運用やコンサルティングを提供するプライベートバンク的なサービスが好まれるようです。

関連記事

LIMO編集部