2019年10月、低所得の年金受給者の生活を支援する目的で「年金生活者支援給付金」がスタートしました。
年金生活者支援給付金は「老齢年金・障害年金・遺族年金」の3種類がありますが、2024年3月現在の「老齢年金生活者支援給付金」の平均支給額は「月額4014円」でした(参照:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」)。
なお、支給額は「保険料の納付済期間」と「保険料の免除期間(免除の割合によっても異なる)」などをもとに計算されるため、個々で異なります。
月額4000円程度の給付金では、それほどのインパクトはないかもしれませんが、年額でみると4万8000円にもなります。物価高や社会保険料の負担が増え続ける中で、プラスアルファの収入は貴重でしょう。
本記事では、老齢年金生活者支援給付金について支給要件や給付額、申請方法を解説していきます。
1. 年金生活者支援給付金は2カ月に1度もらえる!《2月・4月・6月・8月・10月・12月》
「年金生活者支援給付金」は、低所得の年金受給者の生活を支えるための給付金制度です。財源の一部は、消費税率の引き上げ分が充てられています。
2カ月に一度、年金に上乗せして支給されるもので、受給中の年金に合わせて、以下の3種類が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
このうち、シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件について見ていきましょう。