3. あわせて知っておきたい!手取りが減るもう一つの節目とは

最後に、給与手取り額が減少する「別の節目」についても確認しておきましょう。

社会人2年目から手取り額が減ることが多いですが、実は「40歳」に達した場合も手取りが減少する可能性があります。

これは、40歳を迎えると新たに「介護保険料」が給与から引かれるようになるためです。

介護保険料は、将来的に介護サービスを利用する際の費用負担を軽減するための保険料で、40歳以上の人を対象に課されます。

介護保険料は、標準報酬月額(給与の額を基にした等級)と標準賞与額に保険料率を掛け算して算出され、会社と折半して納付します。

介護保険料率は毎年見直されるため、定期的に確認しておくことをおすすめします。

4. 今一度ご自身の「給与明細」を見直してみよう

本記事では、なぜ2年目の6月に手取りが減るのか、その理由について解説していきました。

私たちの給与からは、税金や社会保険料が差し引かれていますが、それらをきちんと理解することで、「給与からどの部分が引かれているのか」が分かりやすくなります。

給与から天引きされているお金は年間で数万円に達することもあるため、給与明細を確認し、ご自身が負担している税金・社会保険料をしっかり把握しておくことが大切です。

参考資料

和田 直子