2. 「資産寿命」=今あるお金で暮らせる期間
資産寿命とは、貯蓄や公的年金など今ある資産を生活費として使い続けたときに、”資産がいつまでもつか”を表す言葉で、「今あるお金で暮らせる期間」のことをいいます。
そして、資産寿命シミュレーションを利用することで、未来のお金について視覚的にイメージすることができます。
あくまでも一例ですが、資産寿命シミュレーションのイメージ図と使うメリットなどポイントにそって解説していきます。
2.1 ポイント① お金が「いつまで」もつかが視覚的にわかる
資産寿命シミュレーションのイメージ図に記載のグラフでは、
- 手元の資産:1000万円
- 公的年金などの年間収入:180万円
- 生活費などの年間支出:230万円
という前提条件のもと、毎年50万円ずつ赤字になる場合の資産の減り方をシミュレーションしています。
グラフでは2つの場合を表していますが、
- 赤線(運用しない):約20年で資産がゼロになる
- 青線(年利3%運用):約30年近く資産がもつ
→「あと何年暮らせるか?」がひと目でわかるので、不安の正体を“見える化”できます。
2.2 ポイント② 運用の効果を数字と線で実感できる
運用するかどうかで、資産寿命に約10年の差が出ているのがポイント。
年利3%のような手堅い目標の資産運用でも、長期的に見ればお金のもち具合が大きく変わることがわかります。
「運用ってこわいもの」と思っていた方も、リスクを抑えた備え方として理解が進みやすいかもしれませんね。
2.3 ポイント③ 計画的な支出・備えを考えるきっかけに
「いつ資産がゼロになるか」が見えることで、以下のような行動につながります。
- 必要な生活費の見直し
- 医療・介護費など突発的な支出への備え
- 早めに資産運用をはじめるなどの検討
「将来に備えて何かしなきゃ」と感じていた人が、具体的に何をすればいいかが見えてくるのが大きなメリットです。