【もうすぐ年金額アップ】6月13日支給「年金振込通知書」でいくら増えるか確認を…【現シニア世代の年金受給額】厚生年金・国民年金、月額いくら？毎年6月に送付される「年金振込通知書」とは？

3. 【現シニア世代の年金収入】「国民年金」の平均月額はいくら？

続いて、厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金の平均受給額を確認していきます。

国民年金の平均額（全年齢）

厚生年金の受給額は月に1万円未満から30万円以上まで幅があり、国民年金も同様に1万円未満から7万円以上と、受給額には大きなばらつきが見られます。

上記の結果から、平均値だけでは把握しきれない、年金受給の実態を理解することができるでしょう。

年金が増えることは喜ばしいことでしょう。

しかし、昨今の物価上昇により、生活費も上がっている人が多いはず。

年金収入が増えても、これを上回る勢いで支出が増えていれば「年金が増えた」という実感するのは難しいかもしれません。

現役世代の皆さんが老後に向けてやるべきことは、こうした実態を考慮しながら老後対策を考え実行していくことでしょう。

そもそもの年金額を増やしたい場合は、厚生年金に加入して働いている人であれば、スキルを磨いたり、転職したりして収入アップを目指すのも一案です。

年金以外の資産を増やすために、お金に働いてもらうことも検討してみても良いでしょう。

この先、年金制度がどのように変化し、年金給付がどの程度になるのかはわかりません。

「公的年金」以外に頼れるお金として、自分で自分の資産を用意しておくと、より安心して老後を迎えることができるでしょう。

将来の不安が少しでも和らぐように…無理のない範囲で準備ができるといいですね。

奥野友貴