8. 【Q&A】「ねんきんネット」とはなんですか?
自分の年金見込み額を知るには「ねんきんネット」が有用とお伝えしました。ここでは、若い世代が最低限知っておきたい「年金」の基本について、説明します。
8.1 Q 名前を聞いたことがあるけれど…「ねんきんネット」とはどのようなものですか?
→A 年金記録の確認、年金見込額の試算、通知書の閲覧等、年金情報を確認できるサービスです!
「ねんきんネット」では、年金に関する各種手続きも行えます。24時間いつでもどこでも、スマートフォンやパソコンから利用できるので、とても便利ですね。
利用するには、基礎年金番号を持っている必要があります。
※昭和61年4月以前に年金受給権が発生した老齢年金受給者の方はご利用いただけません。
登録方法は下記の2種類です。
- マイナポータルとの連携
- ユーザIDの取得
詳しくは、日本年金機構のホームページをご覧ください。
9. まとめ
今回は年金制度の仕組みについておさらいしながら、現役時代の働き方や収入別の年金額の目安について詳しく解説しました。
年金は国民年金と厚生年金の2階建て構造となっており、現役時代に自営業やフリーランスとして働いた方が受け取れる主な年金は国民年金。
会社員や公務員として働いていた方は国民年金と厚生年金を受け取れます。
平均収入が50万9000円で厚生年金の加入期間が39.8年の場合、目安の年金額は17万4786円。
月の収入が50万9000円と聞くと、収入としては低い方ではなく高い方に部類されると思いますが、将来の目安年金額は18万円未満となっています。
昨今は、若手の給料をあげようという動きも活発で新卒の初任給に30万円超という企業もでてきています。その初任給より、年金額が低いというのは少し驚きますよね。
「定年前の収入が50万円→リタイアしたらひと月18万円未満の年金で生活」となれば厳しい…と感じた方も多いのではないでしょうか。
老後に受け取れる年金は現役時代の収入に比べてずっと少ないと言われています。しかし、年金生活がスタートしたからと言ってこれまでの生活水準を一気に下げるのは簡単な話ではありません。
老後に向けて資産形成を進めるのと同時に、生活費のダウンサイジングも行っていく必要があるでしょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「ねんきんネット」とは?
鶴田 綾