2. 「もとは湧水地」「以前まではアパートが建っていた」などの情報も

大きな池のようになっている場所

大きな池のようになっている場所

出所:@KazMiyamo

大きな池のようになっている場所には以前まで「アパート」が建っていたといいます。

2023年に撮影された光景

2023年に撮影された光景

出所:@KazMiyamo

@KazMiyamoさんはポストの返信欄で「2023年7月、アパートがまだある頃の写真です。この年の秋に取り壊されています」と写真を添えて紹介。

目黒区の窪地に出現した池の情報が投稿されると、興味を持った人からの声が多く寄せられました。

ポストには「こんな大きな池が目黒区に…びっくりですね」「これは気になります!池があるうちに見に行きたいです」「土を見ると関東ローム層と思われる火山灰の赤茶色の土が見えるので、ロームより下の砂礫層から水が集まってきたのかもしれませんね」といった感想が続出。

有識者からは「もともと湧水池があり、蛇崩川の支流が流れ出していた窪地であり、池は埋め立てられ川は暗渠になったが、掘り返したことで池が復活したようなかたちになった」といった情報も寄せられています。

3. 後日「ポンプでの水抜き」が始まったとのこと

窪地のその後の様子

窪地のその後の様子

出所:@KazMiyamo

@KazMiyamoさんは後日、Xにて「窪地のその後の様子」を紹介しました。

「5/10(土)の伊勢脇天祖神社の窪地の状況。ポンプでの水抜きが始まり、かなり水量は減っている。一方で水の湧出口も見られた。けっこうな水量。地表近くの高さにあるが、崖上からの水を集めているのだろうか?」

添えられた写真を見ると、壁面の一部から水が湧き出ていることがうかがえます。加えて、水の量が大幅に減少していることもわかりますね。

4. 東京都では2003年に57か所の湧水が「東京の名湧水」に

目黒区役所近く窪地

目黒区役所近く窪地

出所:@KazMiyamo

水路や池、川などの水源となる「湧水」。

投稿を目にしたXユーザーからは、「ここら付近はもともと湧水が多い地域。この近くの瀧泉寺は湧水で有名なくらいに湧いている」「この辺りが地元です。昔からどの家も井戸水が使い放題で、掘れば出る地域。天然温泉もよく出ます。地盤沈下を理由に地下水の利用を制限された結果、地下水が多くなり過ぎていると聞いています」など、湧水が多い地域であるという情報も寄せられました。

東京都には多数の湧き水があり、平成15年には57か所の湧水が「東京の名湧水」として発表されています。

湧水の一例には、等々力渓谷(世田谷区)や清正の井戸(渋谷区)、日野市中央図書館下(日野市)や都立赤塚公園(板橋区)などが挙げられます。

5. 東京都の観光消費額は7兆円超え

東京都目黒区で撮影された写真が話題となったことに関連し、ここからは東京都の観光客数や観光消費単価について紹介します。

「令和5年東京都観光客数等実態調査」によると、2023年度1月から12月の間で「東京都を訪れた旅行者数」は、日本人旅行者が約4億7456万人、外国人旅行者が約1954万人、全体でが約4億9410万人という結果でした。全体の旅行者数は対2019年比で11.5%減となっています。

続いて「観光消費額額」について見てみると、日本人旅行者は約4兆4848億円、外国人旅行者は約2兆7586億円、全体では約7兆2435億円となっています。全体の観光消費額は対2019年比19.9%増という結果です。

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「目黒区に出現した大きな池」を紹介しました。

投稿主の「@KazMiyamo」さんは、今回ご紹介した写真のほかにもXで東京の街並みに関する投稿をされています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

参考資料

小野田 裕太