3. 梅雨庭の湿気&病虫害対策のコツ
3.1 湿気対策
湿気に強い植物でも、多湿の状態が長引くと根腐れなどの生育不良をおこす恐れがあります。
元気に育ってもらうためにも、次の5つのポイントを意識して植物が過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
- 水が溜まりやすい場所は土を盛ってかさ上げしたり、勾配や側溝をつくったりして水はけがよくなるよう改善する。
- 植え付けの際は株の間隔を空け、通気性と日当たりを確保する。
- 鉢やプランターは軒下に移動させ、長雨に当たらないようにする。
- 鉢やプランターの下にレンガやスノコ、鉢スタンドなどを敷いて風通しと水はけをよくする。
- 水やりは土が乾いてからおこなう。鉢植えの場合は鉢皿に水をためておかない。
3.2 病害虫予防&対策
梅雨は病気やカビが発生しやすい時期。湿気や土はねが病気の原因になることも多いため、株元をマルチングしたり、切り戻しで株内の風通しを良くしたりするなど、対策をおこないましょう。
また、葉や花を食べてしまう害虫にも要注意。こまめに植物を観察し、病虫害が発生したときは早めに殺菌剤・殺虫剤を使用するなど、被害が拡大しないように対処しておくと、長く花を楽しめますよ。
4. じめじめした季節もガーデニングを楽しもう
梅雨時期でも植えられて秋までずっと咲く、個性的な花3種をご紹介しました。梅雨時期でも植え付けができる植物は意外と多く、ほかにもジニアやバーベナ、トレニアなども梅雨の時期に植えられる植物です。
憂鬱になりがちな季節だからこそ、好みの植物を庭やプランターに植えて生活に癒しをプラスしましょう!
LIMOガーデニング部
執筆者
樹木医の鈴森真樹を中心としたメンバーで構成する、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のガーデニング企画担当チームです。
季節の寄せ植えや、初心者でも育てやすい多年草・宿根草、季節を彩る一年草など草花の情報から、室内で1鉢から楽しめる観葉植物や多肉植物のこと、ベランダ栽培もできるハーブや野菜などの家庭菜園企画まで、幅広いガーデニング情報をお届けしています。
メンバーは、プライベートでもベランダガーデニングや家庭菜園、観葉植物の栽培などをそれぞれのペースで楽しんでいます(2025年4月23日更新)。
監修者
LIMO編集部
ライター/樹木医/1級造園施工管理技士
日本大学生物資源科学部を卒業後、同大学院にて外来植物について研究し、修士号を取得。在学中に参加していた、自然環境保全活動を行うNPO法人のインターンシップでは、都市公園での植生管理や環境教育などの活動を3年間経験した。
大学院卒業後はテーマパークの植栽管理業務に7年間従事。たくさんの個性豊かな植物のメンテナンスに携わった。樹木医、1級造園施工管理技士保有。
その後フリーランスライターを経て、現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」でガーデニングやアウトドアに関する記事を執筆。自身の経験と知識をもとに、わかりやすい記事の執筆を心がけている。
現在は秋田県在住で、趣味は植物を育てることとアウトドア。好きが高じて、学生時代にキャンプ場でアルバイトをしていた。同時期に始めた登山は15年以上続けているが、現在は育児中のためハードな登山は自粛し、子連れハイキングを楽しんでいる。