ゴールデンウィーク明けは、気持ちも新たに“暮らしの見直し”をしたくなる時期ですね。
最近の個人保険市場では、医療保険と終身保険へのニーズが高まっており、「万が一」に備える意識の広がりがうかがえます。
一方で、契約件数全体は微減しており、保障内容を見直す動きも進んでいます。
今の自分に合った保険かどうか、この機会に見直してみるのも良いかもしれません。
1. 個人保険の契約件数は堅調に推移、新契約金額も大幅増
個人保険とは、病気やケガ、死亡に備えて、個人が自分で加入する保険のことです。
一般社団法人生命保険協会が公表している「生命保険の動向(2024年版)」で個人保険市場の推移を確認していきましょう。
2023年度について3つのポイントで解説していきます。
1.1 個人保険の保有契約件数は1億9494万件で、16年連続の増加
2023年度の保有契約件数は、前年度比100.2%と微増しています。
また、一般社団法人生命保険協会「生命保険の動向(2024年版)」全頁によると、保有契約件数16年連続で増加しており堅調な伸びが続いているのがわかります。
1.2 新契約の金額(契約高)が56兆2524億円と、前年より8.2%増加
図表にある「新規契約」と「新契約」は似ているようで定義が違います。
- 新規契約:すでに契約している保険の見直しや乗り換えなどで変更(転換)した場合を含む
→「純粋な新規顧客の契約」だけでなく、既存契約からの乗り換えも含まれている - 新契約 :新しく保険に加入した契約のみがカウント
そして、新しく保険に加入した契約である「新契約」の金額(契約高)が大きく伸びており、新しいニーズの高まりがうかがえます。
1.3 保有契約の金額(契約高)はやや減少
保有契約の契約高は790兆7887億円(前年比99.5%)と、前年からやや減少しました。
これは、保有契約で死亡保障よりも医療保障中心の商品が増えてきている影響と考えられます。