3. 年金振込通知書の確認ポイント①年金支払額
ポイントの1つ目は上段の「年金支払額」です。昨年と比較して、いくら増減したかを確認しましょう。
年金額は毎年4月に改定され増えるだけでなく、減ることもあります。老後生活を支える年金額がいくらかなのか確認が必要です。
また、年金に加算(加給年金や振替加算など)があったり支給停止(在職老齢年金による支給停止など)があったりした場合、年金額の変更が振込額にきちんと反映しているかも確認します。
加算や支給停止が始まる前に「支給額変更通知書」が送付されるので、変更が振込額に反映しているか確認しましょう。
4. 年金振込通知書の確認ポイント②年金から控除される税金など
年金からは、税金(所得税や個人住民税など)や社会保険料(介護保険料や国民健康保険料など)が天引きされます。控除額が正しいかどうかもチェックしましょう。
個人住民税や社会保険料は居住地の自治体から1年分の税額や保険料が通知されます。
所得税額は日本年金機構が計算して年金から天引き(源泉徴収)しますが、年金額があまり変わらないのに所得税が大きく上がった場合は確認が必要です。
「扶養親族等申告書」を提出し忘れて、配偶者控除などが受けられずに課税所得が増えた可能性があります。年金事務所等で確認しましょう。
税金や社会保険料について疑問がある場合、年金事務所に相談しても解決しないので注意しましょう。
所得税の詳細は税務署、個人住民税や国民年金保険料は居住地の自治体など、所管する役所で相談します。