6. 年金基礎番号って何?

年金基礎番号とは、公的年金制度(国民年金・厚生年金)の加入者に対して、一人にひとつ割り当てられる10桁の番号です。公的年金制度に加入中、もしくは加入したことがある人全員に付与されています。

年金基礎番号が必要となるのは、老齢、遺族、障害などの年金の受け取りに関する相談や請求手続きの際だけではありません。

その他、下記のような場面で必要となります。

6.1 基礎年金番号が必要となるのはこんな時

  • 就職して厚生年金保険に加入するとき
  • 退職して国民年金に加入するとき
  • ねんきんネットの申込手続きのとき

6.2 基礎年金番号はどこで確認できる?

基礎年金番号は、下記で確認することができます。

  • 年金基礎番号通知書(令和4年以降、初めて年金制度に加入する人向け)
  • 年金手帳(令和4年3月までに被保険者資格の取得手続きをおこなった人向け)
  • ねんきん定期便
  • ねんきんネット
  • マイナポータル

7. まとめにかえて

老齢年金の平均月額(2023年度末現在)は、国民年金が5万7584円、厚生年金(国民年金を含む)が14万6429円でした。

公的年金だけで老後の全ての生活費をカバーできる世帯はどのくらいあるのでしょうか。

少子高齢化により、将来的には年金給付水準が低下する可能性があります。現役世代の人たちは、老後に向けて資産を蓄えておく必要があるでしょう。

なお、自身の年金見込額は「ねんきん定期便」から把握できます。

厚生労働省の公的年金シミュレーターでは、過去の年金加入状況や年収などを入力し、今後の働き方や暮らし方も想定した年金見込額をシミュレーションすることも可能です。

公的年金シミュレーター

公的年金シミュレーター

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」

より詳細にシミュレーションしたい場合は、ねんきん定期便の電子版「ねんきんネット」をご利用ください。

あくまでもシミュレーションであり将来の年金額を確約するものではありませんが、老後対策を進めるにあたり「見込額」は必要な要素となります。

参考資料

和田 直子