6月は多くの企業で夏のボーナスが支給される時期。手元にまとまったお金が入るこのタイミングで、「将来に向けてうまく活用したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

預金だけではなかなかお金が増えづらい今、注目されているのが「新NISA」を使った積立投資です。たとえば、「毎月5万円」ずつ積み立てていった場合、15年後にどのくらいの資産になるのでしょうか。

本記事では、想定利回り1%〜5%のパターンでシミュレーションを行いながら、新NISAの仕組みや使い方のポイントをわかりやすく解説します。老後の備えやこれからの資産づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. そもそも「新NISA」とは?何でみんな新NISAを利用しているの?

2024年1月にNISA制度が刷新され、「新NISA」としてスタートしました。

「新NISA」は、少額から投資を始められ、運用益が非課税になるという従来の特徴を引き継いでいます。

通常、投資による利益には20.315%の税金が課されますが、NISAを利用すればこれが免除されます。

【写真全7枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!1/6

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

なお、2024年から新NISAの導入により、非課税で保有できる期間が無期限となりました。

次章で詳しく見ていきましょう。

1.1 新NISAの特徴を知ろう!知っておきたい6つのポイント

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴2/6

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴

出所:金融庁「NISAを知る」

  1. 非課税保有期間は無期限
  2. 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用OK
  3. 年間投資枠は、つみたて投資枠「年間120万円」・成長投資枠「年間240万円」
  4. 非課税保有限度額は1800万円(内、成長投資枠1200万円)※枠の再利用可能
  5. つみたて投資枠の投資対象商品は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」
  6. 成長投資枠の対象商品は「上場株式・投資信託等」

年間の投資枠は、つみたて投資が年間120万円、成長投資が年間240万円に設定されました。

また、非課税保有期間が無期限となったことで、利用のしやすさがさらに向上しています。

特に、つみたて投資枠は初心者に始めやすいとされますが、毎月の積立を継続する必要があるため、「どの程度の資産形成が期待できるのか」は多くの人にとって興味がある点でしょう。

次章では、いくつかの前提条件を設けたうえで、期待される資産の推移をシミュレーションしていきます。

2. 【利回り別】50歳から65歳「毎月5万円」を積立投資する場合

まずは、想定利回りを1~5%とした場合、新NISAの積立投資で資産をどのくらい築けるのかシミュレーションしていきます。

  • 50歳から65歳までの15年間で老後資金をつくる
  • 積立額は毎月5万円
  • 投資信託は「安定的な運用」を重視した1~5%の商品

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果3/6

【新NISA】運用利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【シミュレーション結果】「毎月5万円」の投資で資産はいくらになる?

新NISAで資産形成4/6

新NISAで資産形成

出所:Yusuke Ide/istockphoto.com

想定利回り:資産評価額(元本部分は900万円)

  • 年1%:970万6000円
  • 年2%:1048万6000円
  • 年3%:1134万9000円
  • 年4%:1230万5000円
  • 年5%:1336万4000円

15年間、毎月5万円ずつ積み立てた場合、元本900万円に対して先述のような資産を形成できる可能性があります。

しかし、預貯金と比べて「増える可能性がある」反面、投資にはリスクも伴うことに注意が必要です。

例えば、年5%のリターンを期待する場合、同程度の5%ほど損失を被るリスクもあることを理解しておきましょう。

3. 【積立額別】50歳から65歳までに「2000万円」作る場合

続いて、15年間で2000万円を目指す場合に、毎月いくら積み立てる必要があるかをシミュレーションしてみましょう。

今回は前提として、「想定利回り3%の投資信託に投資する」という条件で計算します。

【新NISA】積立金額別「想定利回り3%」積立投資シミュレーション結果5/6

【新NISA】積立金額別「運用利回り3%」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

3.1 【シミュレーション結果】「2000万円」の資産を作るにはいくら必要?

積立投資のポイントは時間を味方につけて「複利の効果」を得ること6/6

積立投資のポイントは時間を味方につけて「複利の効果」を得ること

出所:William Potter/shutterstock.com

毎月の積立金額:資産評価額

  • 1万円:227万円
  • 3万円:680万9000円
  • 6万円:1361万8000円
  • 9万円:2042万8000円
  • 12万円:2723万7000円

※想定利回り:年3%

年利3%で15年間運用した場合、毎月6万円の積立では約1361万8000円となります。

一方、毎月9万円積み立てると2000万円以上の資産を築けることがわかりました。

ただし、毎月9万円の積立は収入状況によっては決して少額とは言えません。

また、利回りが3%を下回る可能性もあるため、必ずしも2000万円に到達する保証はありません。

老後資金づくりのための積立投資は、早く始めるほど有利です。

例えば、30歳から65歳までの35年間運用できれば、年利3%、毎月約2万7000円の積立で2000万円に達する計算になります。

長期間にわたる積立は、利益の再投資による複利効果が期待できるため、資産形成を目指す場合は早めにスタートすることが大切です。

4. 迷ったら専門家に相談もひとつの手 納得のいく資産運用を

NISA制度を活用して資産運用を始める際は、「どの商品を選ぶか」も成果に大きく影響する大切なポイントです。

実際、金融機関によっては複数の商品が用意されており、どれを選んだらよいのか迷ってしまう方も少なくありません。

とはいえ、運用の目的や投資期間、リスクの許容度などによって、適した商品は人それぞれ異なります。焦らず、自分に合ったものをじっくり選びましょう。

もし「一人では選びきれない」「そもそも何から始めたらよいのか分からない」という場合は、ファイナンシャルアドバイザーなど専門家に相談するのもひとつの方法です。

参考資料