昨今の物価上昇や将来への経済的な不安が続くなかで、手元の資金を少しでも効率よく安全に増やしたいというニーズが急速に高まっています。資産運用の重要性が叫ばれるなか、安全性を最優先にしつつも銀行預金より高い利回りを期待できる商品として個人向け国債が大きな注目を集めています。
今回は2026年5月発行回における変動金利型や固定金利型の具体的な適用金利を提示し、主要なメガバンクの定期預金金利と徹底的に比較します。実際に100万円や500万円というまとまった資金を投資した場合の税引後手取り額シミュレーションも掲載しますので、ぜひ具体的な運用の参考にしてください。
1. 2026年5月募集の「個人向け国債」の気になる金利水準を公開
2026年5月募集の個人向け国債は、変動10年が1.67%、固定5年が1.89%、固定3年が1.57%という非常に魅力的な金利が設定されています。一方で、現在のメガバンクの定期預金金利を見ると、3年が0.6%、5年が0.7%、10年が0.9%となっており、すべての期間において個人向け国債が大きく上回っています。
例えば、最長となる10年間の運用を比較した場合、メガバンク定期預金の0.9%に対して個人向け国債の変動10年は1.67%と、約1.8倍もの金利差が生じる計算になります。金利上昇局面においては変動10年の金利がさらに見直される可能性もあるため、中長期の資産形成において個人向け国債は非常に有利な選択肢と言えるでしょう。
1.1 100万・500万投資した際の手取り額を詳しく試算
それでは、実際にまとまった資金を個人向け国債に預け入れた場合、1年間でどれくらいの手取り利子が得られるのかを具体的に試算してみましょう。日本の国債の利子には一律で20.315%の税金が課されるため、今回はその税金を引き去った後の実質的な受取額を計算して比較を行います。
まず100万円を投資した場合、変動10年(1.67%)では税引後で年間約13,308円、固定5年(1.89%)では約15,061円、固定3年(1.57%)では約12,511円が手元に残ります。これをメガバンクの10年定期預金(0.9%)の手取り額である約7,172円と比較すると、国債の変動10年を選ぶだけで毎年約6,136円もの差が生まれることが分かります。
次に500万円を投資したケースを試算すると、変動10年での年間の手取り額は約66,537円、固定5年では約75,303円、固定3年では約62,553円へと跳ね上がります。メガバンクの5年定期預金に500万円を預けた際の手取り額は年間約27,890円にとどまるため、同じ5年固定の国債を選べば年間で約47,413円も多く受け取れる計算です。

