物価の上昇はおさまりを見せず、老後への不安から「できるだけ長く働き続けよう」と考える人もいるでしょう。
60歳代でも働き続けることで、人によっては厚生年金に加入し将来の年金受給額を増やすことができたり、また貯蓄を増やしたりすることができます。
ただ、70歳以上になるとリタイアする人も多く、「60歳代でどれくらい貯蓄をもっていたらいいのか」は疑問や不安になるものです。
今回は60歳代のお金事情と、老後の収入の柱である年金月額についてみていきましょう。
1. 65歳以上の就業率は?今年60歳の人はいつまで働きたい?
まずは内閣府の「令和6年版高齢社会白書(全体版)」を参考に、65歳以上の就業率を確認します。
65歳以上の就業率は、以下のとおりです。
- 65〜69歳:53.5%
- 70〜74歳:34.5%
- 75歳以上:11.5%
65歳代後半の約半数が働き続けていることがわかります。
いつまで働き続けるかは人によって異なりますが、75歳以上で働いている人も11.5%います。
体力に自信がある場合や働くのが好きな場合は、そのまま仕事を続けてもいいかもしれませんね。
また、PGF生命「2025年の還暦人に関する調査」(2025年5月13日公表)によれば、今年還暦を迎える方で59歳時点で就労をしている・していた人(1486名)に60歳以降も働きたいか聞いたところ、働きたいと思う人は87.1%、働きたいと思う平均年齢は68.4歳となりました。
60歳代後半で働くことも珍しくないといえるでしょう。