農林水産省の「スーパーでの販売数量・価格の推移(5月26日)」によれば、全国1000店舗のスーパーのお米の直近の販売価格は令和7年5月12日~5月18日で4285円/5kg(税込)。

同資料によれば令和6年の5月13日~5月19日は2120円でしたから、約2倍までにお米の価格が上がっています。

毎日食べる人も多いお米の値段が約2倍となると家計への影響は大きいもの。現役時代はもちろん、リタイア後に年金生活となると収入が限られるため、老後に対しても物価の上昇に対する不安を感じる方は多いでしょう。

50歳代の方の中には子どもが巣立ち、本格的に老後資金に向けた貯蓄をはじめる方もいるでしょう。今回は50歳代の貯蓄に視点をあててみていきます。

1. 50歳代で貯蓄2000万円以上の割合は?

一時期老後2000万円問題が話題となりましたが、50歳の時点ですでに貯蓄額が2000万円に到達している世帯はどれくらいあるのでしょうか?

金融経済教育推進機構が公表する「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」で割合をチェックしていきましょう(※金融資産には日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません)。

単身世帯と二人以上世帯の2つに分けて確認します。

1.1 50歳代・単身世帯の貯蓄額

まずは単身世帯ですが、貯蓄額が2000万円以上を超えているのは全体の15.0%です。

50歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

50歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

およそ6~7世帯に1世帯は、50歳代で貯蓄額2000万円以上を達成しています。

ちなみに、貯蓄額の平均値は1087万円、中央値は30万円でした。