2025年度は、物価や賃金の変動を踏まえて公的年金が1.9%引き上げられ、6月支給分から改定後の年金額が振り込まれます。
このタイミングで、自分の受け取っている年金額が全体と比べてどれくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、厚生労働省のデータをもとに、60歳から90歳以上までの年代別平均年金月額を一覧形式で紹介します。
また、公的年金制度の仕組みや、年金振込通知書の確認方法についても見ていきましょう。
1. 【2025年度の年金額改定】厚生年金と国民年金の受給額が1.9%アップ
厚生労働省は、2025年1月に2025年度(令和7年度)の年金額を公表し、年金額は前年度比で1.9%引き上げとなりました。物価や賃金の動向を反映した結果です。
- 国民年金(老齢基礎年金(満額・1人分)):6万9308円(+1308円)
- 厚生年金(夫婦2人分):23万2784円(+4412円)
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
年換算すると、国民年金(満額)で1万5696円、厚生年金(夫婦2人分)で5万2944円増加することになります。
1.1 2025年の年金支給スケジュール
公的年金は年6回、偶数月に2ヵ月分まとめて支給されます。2025年の支給日は次のとおりです。
- 12月・1月分:2025年2月14日(金)
- 2月・3月分:2025年4月15日(火)
- 4月・5月分:2025年6月13日(金)
- 6月・7月分:2025年8月15日(金)
- 8月・9月分:2025年10月15日(水)
- 10月・11月分:2025年12月15日(月)
2025年4月分から改定された年金額は、6月13日(金)の支給分から反映されます。