2. 繫殖力が高く、全国各地で目撃されている違法なケシ
ケシ属の植物は春から夏にかけて色鮮やかな花を咲かせるものが多く、ガーデニングや切り花用の植物として人気です。
しかしなかには麻薬の原料となるモルヒネを含有しているものもあり、それらの品種は日本ではあへん法により栽培等が禁止されています。
今回、海の中道海浜公園で見つかったのはおそらく「アツミゲシ」。薄紫や赤の花を咲かすアツミゲシは繁殖力が高く、また輸入の肥料などに紛れ込むことも多く、国内でもしばしば発見され駆除の対象になっています。
話題となった投稿にも、「これこの間みたやつでは……?」「私も道端で自生してるのを見つけて通報したわ」「この花って危険なの!?小学生の時によく道で見かけたけど…」といったコメントが多く寄せられ、全国各地で目撃されているようです。
ちなみに、違法なケシの花が咲くのは例年4~6月頃。もし違法なケシを発見した場合は、引き抜かずに最寄りの保健所などに通報するようにしましょう。
海の中道のネモフィラ、違法なケシも綺麗に咲いてた。ワ..ワァ...
— 亀井 裕介 (@kame___suke) April 29, 2025
(公園には連絡済み) pic.twitter.com/3EdjIJIepk
3. 国内の観賞用植物の産出額は3493億円
違法なケシの花が話題となったことに関連し、ここからは「国内の観賞用植物の産出額」を紹介します。
農林水産省が公表している「施設園芸をめぐる情勢」によると、2022年の国内の農業総産出額は9兆15億円。そのうち、観賞用に栽培される植物全般を指す「花き」の産出額は3493億円(全体の4%)でした。
いかがだったでしょうか。今回は、Xで話題になっている違法なケシの花を紹介しました。
参考資料
小野田 裕太