4. 【老後の支出】必要な老後資金を確認しておきましょう
ここまで、老後の収入の柱となる「公的年金と貯蓄額」の平均額をみてきました。
老後資金の準備を検討する際は、生活費がどれくらいかかるのか確認しておくことが大切です。
もし、年金のみで老後生活を過ごすことが難しい場合は、毎月いくらの赤字になるのか「家計の収支」を把握しておきましょう。
公的年金以外の備えとして、仕事による収入や、私的年金、預貯金、資産運用などがあります。
この機会に、老後対策について考えみてはいかがでしょうか。
5. まとめにかえて
今回は「おひとり様世帯」にスポットを当てて、貯蓄状況や受給できる年金月額について確認していきました。
金融資産の保有額については個人差が大きく、全く金融資産を持っていない世帯が全体の約3割を占めていることも分かりました。
年金受給額についてもご紹介しましたが、物価高が続くなか、年金のみで老後生活を過ごしていくには厳しい状況にあることが考えられます。
今後も物価の上昇が続く場合、もともとイメージしていたよりもさらに多くのお金が必要になるかもしれません。
ご自身の望んだ老後生活が送れるように、早い時期から余裕をもった資金準備をしていくことが求められます。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
荻野 樹