2025年度の公的年金は、6月13日(金)に支給される4・5月分から、前年より1.9%引き上げられます。ただし、実際の受給額は現役時代の年金加入状況によって人それぞれです。

日本の公的年金制度は、基礎となる「国民年金(1階部分)」と、それに上乗せされる「厚生年金(2階部分)」で構成されています。

現役時代にこの二層構造で年金保険料を納めてきた人は、老後も「国民年金」と「厚生年金」の両方を受け取ることが可能です。

今回は、厚生労働省の一次資料をもとに、国民年金・厚生年金のそれぞれの年金月額について解説していきます。

1. 【老後の年金】厚生年金がない「国民年金だけの人」はひと月平均いくら?

厚生労働省年金局が公表する「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金(老齢基礎年金)の年金月額は平均5万7584円です。

会社員や公務員など、民間企業や官公庁などで厚生年金保険に加入して働いていた人は、この国民年金に上乗せして厚生年金を受け取ります。

次では、厚生年金がある場合の年金月額の平均や個人差も見てみましょう。