2. 50歳から年収180万円になったら年金額はいくら増える?
タイトルにもあるように、50歳から厚生年金保険に加入して年収180万円を稼いだ場合、老後に受け取れる厚生年金受給額はいくらになるのかシミュレーションしていきます。
2.1 【シミュレーション条件】
- 年収180万円(賞与なし)
- 国民年金保険料は480月(40年)納付済とする
- 経過的加算と加給年金額は考慮しない
- ①60歳まで働いた場合、②65歳まで働いた場合で試算する
【①60歳まで働いた場合】
年収は180万円なので、月収では15万円となります。厚生年金加入期間は、50歳から60歳までの10年間なので120月です。
報酬比例部分の計算式に当てはめると、厚生年金額は年額9万8657円となり、月額に換算すると8221円が受給できます。
計算)
- 15万円×5.481/1000×120月=9万8658円
- 9万8658円÷12≒8221円
【②65歳まで働いた場合】
厚生年金加入期間は、15年間なので180月です。計算式に当てはめると、厚生年金は年額14万7987円となり、月額では1万2332円です。
計算)
- 15万円×5.481/1000×180月=14万7987円
- 14万7987円÷12≒1万2332円
以上より、厚生年金は60歳まで働いた場合は月額8221円が、65歳まで働いた場合は月額1万2332円が受け取れることになります。
ここに国民年金の受給分を合計します。シミュレーション条件より、国民年金保険料は480月納付済とあることから、満額受給することが可能です。
国民年金は、令和7年度は満額で月額6万9308円受給できるため、合計すると60歳まで働いた場合は7万7529円、65歳まで働いた場合は8万1640円となります。