4. 【厚生年金】自分はいくらもらえる?確認方法
平均受給額やボリュームゾーンがわかりました。やはり肝心なのは「自分の年金の目安額」ですよね。
「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」等を活用することで、現時点における年金の見込額を確認することができます。
ただし、例えば50歳未満に送付されるねんきん定期便では、あくまでも今までの加入実績に基づく金額しか反映されないため、「これから納める保険料」は勘案されません。
そのため、少なく感じることもあるでしょう。
ねんきんネットであれば、これまでの加入実績に基づいた試算だけでなく、「これから年収が◯◯円増えたら」「これから独立して国民年金だけになったら」などの条件でシミュレーションすることができます。
また、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を活用すれば、今後の働き方や年収アップを想定した将来の年金受給額を試算することもできます。
5. 老後対策を始めていこう
公的年金は老後生活を支える大切な収入源になります。2ヶ月に1度の支給となるため、最初はやりくりに戸惑うかもしれません。
額面や振込額が想定よりも少なかったということがないよう、平均額だけでなく個人の目安額を必ず確認しておきましょう。
天引きされるお金も意識することが大切です。
早くに確認しておいた方が、「想定よりも少ない」と気づいてからのリカバリーがしやすくなります。
多少リスクがあっても、とれる選択肢も増えるでしょう。
「年金は約15万円くらいだろう」とどんぶり勘定をするのではなく、できるだけ詳細にシミュレーションしてみましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「公的年金シミュレーター」
太田 彩子