2. 70歳代の資産状況を確認
毎月赤字が発生していても、貯蓄を計画的に取り崩せば問題ありません。老後資金は「老後生活を安心して送るため」「老後生活を楽しむため」に用意するものであるため、計画的に活用しましょう。
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、70歳代貯蓄は以下のとおりでした。
金融資産保有額は、預貯金以外に株式や投資信託、生命保険などを含みます。ただし、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は、金融資産保有額に含みません。
「単身世帯・二人以上世帯」ともに、「金融資産非保有」の世帯が20%を超えており5世帯に1世帯以上が金融資産を保有していません。
働いていない場合、年金収入のみで、生活費だけでなく介護・医療費を工面しなければならず、希望しているサービスを受けられない可能性もあります。
高額療養費制度や高額介護合算療養費制度など、医療費や介護費の自己負担額を抑えるための公的制度はあるとはいえ、金融資産がない状態だと心許ないのは否めません。