3. ねんきん定期便などで年金見込み額をチェックして足りない分を把握しよう

50歳以上になると、ねんきん定期便に年金見込み額が記載されるようになり、老齢年金のおおよその目安もわかります。

そのため、まずは年金見込み額をチェックしましょう。年金見込み額をチェックすれば、毎月足りない分がある程度わかります。

また、ねんきんネットであれば年金見込み額を確認することもできますし、条件を変えて年金見込み額のシミュレーションをすることもできるので便利です。

ねんきん定期便やねんきんネットを利用して老後の生活費がどのくらい足りなくなりそうなのかわかれば、年金への対策やどの程度貯蓄しておけばいいのか目標も決めやすくなるでしょう。

年金受給額が少ない場合には、60歳を超えても条件に該当すれば国民年金への任意加入、もしくは働き続けて厚生年金に加入することで、老後の受給額を増やすことも可能です。

繰下げ受給をすることで年金額を増やすこともできるので、ねんきんネットでシミュレーションをしてみるのもいいでしょう。

また、老後資金としてどの程度貯蓄しておけばいいのかわかったら、先取り貯金や資産運用などで貯蓄を増やすことを考えるといいかもしれません。

先取り貯金は、着実に貯蓄額を増やせるのでおすすめです。

資産運用は効率よく貯蓄額を増やせる可能性がありますが、一方でリスクがあるので貯蓄額が減る恐れがあります。

先取り貯金はすぐに始めてもいいですが、資産運用については詳細な情報収集からスタートしたほうがよいでしょう。

あわせて、50歳代のうちから生活のダウンサイジングについて考えるのもいいでしょう。

すぐに生活を変えるのは難しいので、50歳代からだんだんと生活費の特に固定費を抑える方法を考えることで、老後の支出を減らすことも可能です。

複数の選択肢がありますので、今できることを考えていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子