PGF生命「2025年の還暦人に関する調査」※によると、今年60歳の方の平均貯蓄額は2460万円なものの、金額ごとにみると貯蓄100万円未満の方が最も多い30%となりました。
※2025年5月13日公表 。調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする、今年還暦を迎える1965年生まれの男女。2000サンプル。
今年60歳を迎える方でも十分な貯蓄がないという方が少なくありませんが、大卒で正社員になるのが難しかった就職氷河期世代の方でも、貯蓄が難しいという方もいるでしょう。
今回は就職氷河期世代である50歳代に視点をあてて、その貯蓄額と50歳代で確認したい年金見込み額についてご紹介します。
1. 50歳代「おひとりさま」の貯蓄額はいくら?
まずは50歳代の単身世帯の貯蓄額を、金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとに確認します。
50歳代単身世帯の貯蓄額の平均値と中央値は、以下のとおりです。
- 平均値:1087万円
- 中央値:30万円
さらに、内訳についても紹介しておきます。
- 金融資産非保有:40.2%
- 100万円未満:13.1%
- 100~200万円未満:4.1%
- 200~300万円未満:2.7%
- 300~400万円未満:3.8%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:3.3%
- 700~1000万円未満:3.8%
- 1000~1500万円未満:5.5%
- 1500~2000万円未満:3.3%
- 2000~3000万円未満:3.8%
- 3000万円以上:11.2%
- 無回答:3.3%
貯蓄が3000万円以上ある世帯が1割を超えている一方で、金融資産を保有していない世帯が4割存在します。
ある程度の備えがない場合、何かあったときに対応できないかもしれないという不安が残るでしょう。