2. 共働きの家庭は増えている!働く母の正社員と正社員以外の違いは?
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、18歳未満の子どもがいる家庭の母は、全体の77.8%が仕事をしています。
2004年の調査で仕事ありと答えた母が56.7%だったことを考えると、割合としては増えていますね。
また、仕事ありと答えた母のうち、正社員は32.4%、非正規雇用は35.5%、そのほかが9.9%でした。
ここで、平均年収の男女差についても触れておきます。
国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」を確認すると、男女の平均年収には大きな差があることがわかりました。ただし、こちらの調査は子育て世帯だけでなく、1年間を通じて勤務した給与所得者なのでさまざまな世帯となっています。
男性の平均年収は、以下のとおりです。
- 20〜24歳:279万円
- 25〜29歳:429万円
- 30〜34歳:492万円
- 35〜39歳:556万円
- 40〜44歳:612万円
- 45〜49歳:653万円
- 50〜54歳:689万円
- 55〜59歳:712万円
- 60〜64歳:573万円
- 65〜69歳:456万円
- 70歳以上:368万円
一方、女性の平均年収は以下のとおりでした。
- 20〜24歳:253万円
- 25〜29歳:353万円
- 30〜34歳:345万円
- 35〜39歳:336万円
- 40〜44歳:343万円
- 45〜49歳:343万円
- 50〜54歳:343万円
- 55〜59歳:330万円
- 60〜64歳:278万円
- 65〜69歳:222万円
- 70歳以上:197万円
年齢が低いところと高いところはあくまで参考ですが、子育てしている方が多いと考えられる30~50歳代の年収を確認すると、男女では倍近く差がある年代もあります。
これは、共働きといえど女性が働き方をセーブしていることなども一因と考えられるでしょう。