正しく尊敬語、謙譲語、丁寧語を使い分けるというのは、社会人でも難しいですが、気を許した瞬間にいわゆる「タメ口」になる学生がいます。それ自体はお互いの距離が縮まったという前向きの理解もできますが、ややもすれば「なんだ、この学生は」とも思われかねません。

言葉遣いはコミュニケーションの重要な部分でもあり、面接での印象の中でも大きな比重を占めるといってもよいでしょう。当たり前ですが、友達同士のようなやり取りは避けたいところです。

NG行動その8:志望企業の優先順位をにおわせる

どの企業も当り前ですが真剣に採用活動を行っています。面接の中で「この学生はうちが第一志望でない」と気づいてしまうと、面接での熱量も当然下がってしまいます。自分にとって「それほど大事ではない企業」と思われるのが最悪のケースです。

自分にとっての優先順位は当然あるかと思いますが、それぞれの企業にはそれぞれの良さがあり、またそうしたポイントを企業研究で見出して置ければ、面接で大きな失敗はしないのではないでしょうか。

NG行動その9:責任感がないと思われること

内々定を手にしても、複数の内々定を手にした際にはどれか一つの企業に最後は決めなくてはなりません。自分が決めた企業以外は、内々定を断らなければなりません。内々定を手にしていない学生にとってはぜいたくな悩みかもしれませんが、これは複数の内々定を手にした学生が就職活動をクロージングする際に必ず直面する「仕事」です。

もちろん、面接をしている企業の人事担当者も内々定を出した学生がすべて自社を選んでくれているとは考えていないでしょう。しかし、内々定の辞退は丁寧にするのが必須です。

採用側もサラリーマンですから社内でなぜこの学生が自社を選ばなかったのかの説明を求められます。その際に本人から直接理由を詳細に聞いていればそのまま説明できます。

こういうと、「なぜ人事担当者の説明まで学生が考えなければならないのか」という指摘もあろうかと思いますが、それが先ほどもピックアップした「気配り」です。

就職活動を終えた学生も一度社会に出れば社会人です。はじめて入社する会社はことなるものの、面接でお世話になった人と別の場所でどう再会するかわかりません。

内定は序章にすぎない

実は気が抜けないのは内定式から新人研修までです。内定をトップで獲得した学生も、その後の素行が良くないことで配属が不本意な結果となることもあります。人事担当者も内定を出すまでの採用プロセスが短期決戦であるために、その後の評価をじっくりと行い、適切な配属ができるように工夫しています。意外に内定式を終えた後の人事部とのやり取りが重要です。

LIMO編集部