集団面接で1人に割り当てられている時間が決まっているのにもかかわらず、自分のアピールを延々とする場面を見た方も少なくないのではないでしょうか。積極性は買われたとしても、他人への気配りができない学生は組織は不向きと判断されかねません。
積極性があるだけが突出した人材が、たとえばベンチャー企業であればバリバリやっていけるかというとそうでもありません。ベンチャー企業であっても、大企業を含め様々な会社と取引することになります。つまるところ、ビジネスは1人では成立しません。
集団面接で「うまい」と感じる学生は、全員に意見を出させ、自分がラップアップ(まとめ)をスマートにこなしてしまう学生です。
ややもすれば、「おいしいところを持っていきやがって」という目で見られがちですが、一方では全体の流れを踏まえて、意見をまとめ上げることができる能力ともいえます。これも一つの気配りができるタイプといえるでしょう。
NG行動その5:話の広がりがない
平たく言うと、話がつまらない、ということになります。
これは決して個人のキャラクターを批判するものではありません。採用担当者も人間です。これから採用しようとする学生が仮に自分の部下となることがあったらどのような会話のやりとりをするかということをイメージします。
世界でも有名な某外資系資産運用会社の面接では、次のような方針でインタビューが行われてきたといいます。
「空港で次のフライトに乗るまでの数時間の間に会話をして退屈をしない相手を選びなさい」
そんな基準で適切な人材を選ぶことができるのか、という声もありそうですが、このシチュエーションは意外と想像しやすいものではないでしょうか。
時間を持て余すような環境で退屈しない会話ができる人に心当たりはありませんか。自分がリラックスできる相手と対話をすることで様々なアイデアが浮かんでくることも多いのではないでしょうか。
NG行動その6:簡単な約束が守れない
エレベーター内で私語をするというケースを思い浮かべてみましょう。
面接の感想や他企業の採用状況などを、エレベーター内で話す学生を目にすることはないでしょうか。これは学生だけではなく、社会人としてふさわしくない行動です。エレベーター内に「私語は厳禁」というようなシールをしている企業もあります。
秘密保持という堅いところまではいかないものの、最近は情報漏えいに厳しい企業が多くなっています。こうした最低限のビジネスマナーは、社会人になってから身につけるというものではありません。他人に聞こえるような状況で重要な話はしないようにしましょう。