7. 「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」をチェックしよう

ここまで、2025年度の年金額改定や、シニアが実際に受け取っている平均年金月額を見てきました。「自分はいくらもらえるか気になる」という人もいるでしょう。

先述の通り、新年度(4月分)の年金が支給されるのは6月。このタイミングに合わせて「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」により、改定後の年金額が通知されます。

「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)

「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)

出所:日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)

7.1 年金額改定通知書と年金振込通知書でわかること

  • 年金額改定通知書:改定後の金額
  • 年金振込通知書:変更後の振込額

年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方は「「改定通知書」と「振込通知書」(はがきサイズ)」を一つにまとめた大判はがきが届きます。

7.2 2025年の発送スケジュール

6月13日(金曜)の支払いに向けて、6月4日(水曜)から順次送付されます。(原則として、年金額改定通知書と年金振込通知書が一体となった通知書となります。

また、5月分以降の年金が、在職中で支給停止となる方などには、令和7年5月1日(木曜)から順次送付となります。

7.3 ねんきんネットでの表示

ねんきんネットであれば、5月9日(金曜)から年金額改定通知書と年金振込通知書の内容の確認が可能となります。

パソコンやスマートフォンで、基本的に24時間365日確認することができます。まだ利用したことがない方は、これを機会にログインして活用してみるのも良いでしょう。

8. まとめにかえて

ここまで、公的年金制度の仕組みや2025年度のモデル年金額、シニア世代の平均年金額などを見てきました。

ただし、紹介した金額はあくまで平均であり、実際の受給額は人によって大きく異なります。特に将来的に国民年金だけを受け取る見込みの方は、年金だけで生活するのは難しい可能性もあるため、早めに別の備えを考えておくことが大切です。

公的年金に加えて、iDeCoや個人年金保険などの私的年金制度を活用するのも一つの手段です。ただし、資産運用などを活用する場合はリスクも伴うため、まずは情報を集めて自分に合った方法を見つけることから始めてみましょう。

参考資料

筒井 亮鳳