2. 二番花をたくさん咲かせるための開花後の管理
2.1 花がら摘みと切り戻し
一番花が咲き終わったら、できるだけ早く花がらを摘みましょう。咲き終わった花をそのままにしておくと、株がエネルギーを消耗し、次の花が咲きにくくなります。
枝の切り戻しは見た目を整えるだけでなく、株の健康維持や次の開花を促す大切な作業。花が咲いていた枝の半分程度を目安に、5枚葉の付け根の5~6mm上でカットすると新芽が出やすくなります。
2.2 シュートの摘心
シュートとは勢いよく伸びる新しい枝で、二番花の花芽をつける大切な部分です。シュートの先端を摘心してやると、脇芽が発達しやすくなり花数が増えます。
シュートをそのまま放置しておくと、花を咲かせるための栄養を吸収しながら、1本だけ長く伸びすぎるので気をつけましょう。
2.3 追肥で栄養を補う
一番花の開花で株はたくさんのエネルギーを使っています。鉢植えの場合はとくに肥料切れを起こしやすいので、次の花を咲かせるために追肥で栄養を補給しましょう。
肥料はリン酸を多く含む肥料を使うと、花つきがよくなります。切り戻し後1週間以内に、バラ専用の固形肥料または液体肥料を与えるとよいでしょう。
2.4 水やりの管理
水切れは二番花の生育に大きな影響を与えます。気温が高くなると、土の量が限られている鉢植えは、地植えより乾きやすいのが特徴。
朝のうちにたっぷりと水を与え、土の表面が乾いたらまたしっかりと水やりしましょう。とくに剪定後に出てくる新芽は水分を必要とするので、水切れには気をつけましょう。
2.5 病害虫のチェックと予防
開花後のバラは疲れやすく、病害虫に狙われやすくなります。とくに新芽が出始める時期はアブラムシやバラゾウムシがつきやすく、せっかく出てきた花芽が被害に合うことも。
また高温多湿になると黒星病やうどんこ病も発生しやすくなります。定期的に葉の裏までチェックし、異常があれば早めに対処を。予防的に殺菌・殺虫剤を散布するのも効果的です。