老後、国民年金や厚生年金の年金額が少ない人は、「老齢年金生活者支援給付金」の対象となるかもしれません。

老齢年金生活者支援給付金とは、低年金かつ低所得の人たちの生活向上を支援する目的で2019年10月にスタートした制度です。

なお、老齢年金生活者支援給付金の受給には申請が必要です。

本記事では、老齢年金生活者支援給付金の対象者や支給要件、給付額、申請方法について解説していきます。

低年金者にとって大切なプラスアルファの収入となりますので、制度の内容や対象になるかなど、ご確認ください。

1. 支給は2カ月に1回！「公的年金に上乗せされる」年金生活者支援給付金とは？

「年金生活者支援給付金」は、低所得の年金受給者の生活を支えるための給付金制度です。財源の一部は、消費税率の引き上げ分が充てられています。

2カ月に一回、年金に上乗せして支給されるもので、受給中の年金に合わせて、以下の3種類が設けられています。

  • 老齢年金生活者支援給付金（補足的老齢年金生活者支援給付金）
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

このうち、シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件について見ていきましょう。