自営業や個人事業主、学生などは、国民年金保険料を自分で納付する必要があります。すでにお手元に、2025年度分の納付書が届いている方もいるのではないでしょうか。

2025年度の国民年金保険料は、昨年度よりも530円プラスで月額1万7510円となっており、年額では21万120円になります。まとまった金額が必要になるため、お得に支払える方法はないのか気になるところです。

本記事では、国民年金保険料をお得に納付する方法や、さまざまな納付方法を解説していきます。

1. 国民年金保険料は前納でお得になる

国民年金保険料の納付方法には、毎月納付だけでなく、まとめて前払いする「前納」があります。前納することで割引が適用されるため、保険料の納付負担を軽減することが可能です。

国民年金の納付には、2年前納・1年前納・6ヵ月前納・早割・毎月納付の5つがあり、それぞれ割引額が異なります。また、「納付書払・クレジットカード払」か「口座振替」かによっても割引率が異なります。

それぞれの納付による割引額は以下の通りです。

納付方法による割引額

納付方法による割引額

出所:日本年金機構「国民年金保険料の前納」を元に筆者作成

最も割引率が高いのは「2年前納」で、1ヵ月分の保険料程度を割引することが可能です。また、同じ2年前納払いでも、「納付書払・クレジットカード払」より「口座振替」の方が、1340円多く割引されていることがわかります。

したがって、最もお得なのは2年前納を口座振替で納付する方法となります。