9. 2024年10月の年金制度の改正。将来の年金額にどんな影響がある?

2024年10月から、厚生年金の加入対象がさらに拡大され、短時間で働くパートやアルバイトの方でも条件を満たせば厚生年金に加入できるようになりました。

これにより、将来的な年金受給額にプラスの効果が期待されます。

9.1 加入条件の緩和とは?

これまで厚生年金への加入が義務付けられていたのは、従業員数101人以上の企業で働く短時間労働者でしたが、2024年10月からは従業員51人以上の企業に対象が広がりました。

加入には以下の条件をすべて満たす必要があります:

  • 週の所定労働時間が20時間以上
  • 月収8.8万円以上
  • 雇用期間が2か月超見込まれる
  • 学生でないこと

これらを満たせば、パート・アルバイトであっても厚生年金に加入することになります。

9.2 将来の年金額へのメリット

厚生年金に加入すれば、国民年金に上乗せして「報酬比例の年金」が支給されるようになります。

仮に加入期間が短くても、国民年金だけよりも将来的な受給額は増えるため、老後の生活資金にゆとりが生まれる可能性があります。

また、厚生年金保険料の半分は会社が負担するため、保険料の負担感が比較的軽いこともメリットです。

働き方を少し見直すだけで、老後の年金が変わる可能性があります。パート勤務でも厚生年金加入の対象となるか、早めに確認しておきましょう。