2. 下値、上値ともに切り上げるが勢いは小さい
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月7日には一時、3万1000円を割り込み、3万792円まで下落しました。ただ、その後反発すると、10日には終値ベースで、3万4000円台を回復しました。先週は、下値が堅い動きで、週末には陽線が続き、直近の戻り高値も更新しました。
今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。下値、上値ともにじりじりと切り上げています。25日移動平均線にも近づいています。ただ、3月下旬の下落の勢いに比べると、戻りの勢いは強くありません。勢いよく上昇するためには、まずは3月下旬に窓をあけて下落した分を埋めたいところです。窓埋めのためには、3万5600円あたりが目標になります。そのあたりに達すると25日線も回復します。まずは心理的節目となる3万5000円を回復できるかどうかに注目したいところです。
参考資料
下原 一晃