日本でお金持ちが増えている？！資産1億円以上の「富裕層」を目指すための「3つ」のポイント 日本で富裕層が増えている背景には何がある？

2. 日本で「富裕層・超富裕層」が増えている背景には何がある？

2013年に「アベノミクス」が始まって以降、富裕層や超富裕層の世帯数は着実に増加しています。

本章では、「富裕層＋超富裕層」の世帯数や資産総額の変動についても確認していきます。※カッコ内には前回調査との増加率を記載しています。

• 2005年：86.5万世帯・213兆円
• 2007年：90.3万世帯・254兆円（+4.4%・+19.2%）
• 2009年：84.5万世帯・195兆円（-6.4%・-23.2%）
• 2011年：81.0万世帯・188兆円（-4.1%・-3.6%）
• 2013年：100.7万世帯・241兆円（+24.3%・+28.2%）
• 2015年：121.7万世帯・272兆円（+20.9%・+12.9%）
• 2017年：126.7万世帯・299兆円（+4.1%・+9.9%）
• 2019年：132.7万世帯・333兆円（+4.7%・+11.4%）
• 2021年：148.5万世帯・364兆円（+11.9%・+9.3%）
• 2023年：165.3万世帯・469兆円（+11.3%・+28.8%）

この世帯数や資産総額の増加には、株式などの資産価格の上昇が大きな要因となっていると考えられます。

投資環境が整い、資産形成が進む中で、特定の投資家が巨額の利益を上げた結果、元々準富裕層だった世帯が富裕層に昇格する例も見受けられます。

さらに、資産は一般的に世代を超えて継承されるため、少子化が進む中で相続を受ける子どもの数が減少し、一人あたりの相続額が増加したことが、富裕層の増加を後押ししていると考えられます。

ただし、親や祖父母が資産家であるかどうかは、個人の努力ではどうにもできない部分です。

その一方で、いわゆる「お金持ち」とされる人の中には、特別な資産を相続することなく、自己努力でキャリアを築き、高収入を得るに至った事例も多く存在します。

次に、富裕層を資産額ではなく「収入」に基づき、世帯年収1500万円以上の「新富裕層（インカムリッチ）」の実態について詳しく見ていきましょう。

※準富裕層：純金融資産保有総額「5000万円以上1億円未満」の世帯