4. 2025年度の改定額が反映されるのは「6月の振込分」から
次に、改定後の年金が実際に振り込まれる時期について確認しておきましょう。
結論として、新しい年金額が反映される最初の支給は「6月」となります。
公的年金は、原則として偶数月の15日に2ヶ月分がまとめて支給される仕組みで、この際に支給されるのは「前月分」と「前々月分」となります。
【年金の支払月と支払対象月】
- 2月:12月と1月分
- 4月:2月と3月分
- 6月:4月と5月分
- 8月:6月と7月分
- 10月:8月と9月分
- 12月:10月と11月分
そのため、2025年4月分と5月分の年金は、2ヶ月後の「6月」に振り込まれることになります。
4月も年金支給月ですが、この月に振り込まれるのは「2024年度の年金分」です。
そのため、4月に振り込まれた金額を見て、「改定されたのに年金額が増えていない」と誤解しないようにしましょう。
5. 年金受給世帯は「年金振込通知書」も確認しておこう
本記事では、2025年度の年金支給額について解説していきました。
本記事で紹介した年金額はあくまで参考としての例であり、すべての人が厚生労働省が示した年金額例を受け取れるわけではありません。
現役世代の方で、ご自身の年金見込額を確認したい場合は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して、確認しておくことをおすすめします。
また、年金をすでに受給している方には年金額が改定される際に「年金振込通知書」が送付されますので、前年度と比較してどのくらい支給額が変わったか必ず確認しておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
中本 智恵