4. 富裕層の投資ルール(その3):家庭全体のリスク許容度を考える
資産運用をするうえで自分のリスク許容度が高くても、家計に現金化できる資産が少ないようであれば、大きな値動きをするリスク資産は少なくする必要があります。
富裕層はこうしたライフイベントの時期や必要資金の規模を見据えて、資産を「いつ使うか」に応じて振り分け、リスクの取り方を調整しています。
家庭全体のライフプランをもとに資産配分を考えることで、無理のない運用につながっていくのかもしれません。
5. まとめにかえて
日本の富裕層はどれくらいいるのか、その内訳をデータとともに見てきました。
富裕層の方々が実践しているお金や時間の使い方には、共通する考え方があります。
それは、単なる浪費ではなく、「資産になるか」「信頼を得られるか」といった視点をもとに、支出の価値を見極めていることです。
もちろん、全てを真似する必要はありません。ですが、自分の時間やお金の使い方に少し意識を向けるだけでも、より豊かな日々につながっていくかもしれません。
参考資料
- 日本経済研究センター「2月の景気後退確率」
- 日本銀行「2024年第4四半期の資金循環(速報)」
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
三石 由佳