4月15日は、今年度最初の年金支給日でした。すでに銀行へ足を運ばれた方も多いのではないでしょうか。

次回の年金支給日は6月13日となりますが、2025年度の年金額改定によって支給額が引き上げられることをご存知でしょうか。

今回は、2025年度の年金額改定の詳細や、年金の支給スケジュールについてわかりやすく解説します。

さらに、60歳代~90歳代の平均年金月額や、受給額ごとの受給権者数も紹介します。現代シニアの年金事情を知り、将来への備えに役立てましょう。

1. 【2025年度の年金額改定】厚生年金と国民年金の受給額が1.9%アップ

厚生労働省は2025年度の年金額改定を発表し、2024年度と比べて1.9%の引き上げを決定しました。

ただし、将来の年金の給付水準を維持するための「マクロ経済スライド」の適用により、引き上げ率は賃金の伸びよりも0.4%低く抑えられています。

そのため、名目上は増額されるものの、実質的には目減りする可能性がある点に注意が必要です。