5. 年金や老後資産を増やす方法は?
国民年金と厚生年金の平均受給額を見て、少ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。老後のお金の不安を少しでも解消するためには、自身が受け取る年金を増やす必要があります。
年金を受け取っている方が年金を増やすことは難しいのですが、まだ年金を受け取っていない現役世代の方は下記の方法を検討することをおすすめします。
- 年金の繰下げ受給
- 年金の任意加入
- 付加年金
- 国民年金基金
- iDeCoやNISA
- 可能な限り働く など
厚生年金に加入している方は、できるだけ長く働いて収入を得ることを検討してみましょう。
厚生年金は70歳まで加入でき、仕事をしている間は収入が得られます。資産を大きく減らすことなく老後を迎えられ、年金を繰り下げて受給することも可能になります。年金受給を70歳まで繰り下げると、年金額は42%増額します。
一方、国民年金の被保険者の方は国民年金基金や付加年金への加入を検討してみましょう。とくに付加年金は国民年金の被保険者が利用できるお得な制度です。月々400円の負担で「200円×付加保険料納付月数」が年金に上乗せされ、これが一生涯続きます。
話題のiDeCoやNISAは、いずれも将来の資産形成を目的とした制度です。とくにiDeCoは税制面で優遇されており、毎月の掛金の全額が所得控除の対象になります。
また、運用したお金は一時金として受け取ると退職所得控除の対象に、年金として受け取ると公的年金等控除の対象になります。一時金と年金を併用して受け取ることもできます。