3. 増えた年金、受け取れるのは6月から!
年金は2カ月に一度、あらかじめ指定した口座に振り込まれます。偶数月(2、4、6、8、10、12月)の15日に支給され、今月(4月)は年金の受け取り月です。
増額改定された2025年度の年金は6月から受け取れます。年金は前月と前々月の2ヶ月分が支給される仕組みなので、6月に受け取る年金は2025年の4月分と5月分になります。ちなみに2025年4月に受け取る年金は2月分と3月分になります。
では、実際にシニアが受け取っている年金額について、厚生労働省が2024年12月に発表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から確認していきましょう。
4. 国民年金と厚生年金、それぞれの平均月額はいくら?
まずは国民年金の平均年金月額を確認します。
4.1 国民年金の平均月額は?
〈全体〉平均月額:5万7584円
〈男性〉平均月額:5万9965円
〈女性〉平均月額:5万5777円
続いて、厚生年金の平均年金月額は下記のとおりです。
4.2 厚生年金(第1号)の平均月額は?
〈全体〉平均月額:14万6429円
〈男性〉平均月額:16万6606円
〈女性〉平均月額:10万7200円
※第1号厚生年金被保険者とは、厚生年金保険の被保険者のうち、民間の事業所に使用される方
※厚生年金の平均月額には国民年金部分を含む
この平均月額からすると、たとえば、共働きの夫婦二人世帯は、二人分の厚生年金、およそ27万円程度が受け取れます。一方、自営業などで老齢基礎年金のみ受給する世帯は、夫婦世帯でも受給額は12万円ほどになります。