4. 富裕層がお金を使うルール(その3):リセールバリューを考える
富裕層がお金を使うルールの三つ目は、リセールバリューを考えることです。
リセールバリューとは、購入した商品を売却した場合の価値を指します。
特に自動車や不動産などの高価な買い物の際は、リセールバリューをもとに商品を選択する傾向にあります。オプションをつける、リフォームをする、といった場面でも、将来売却する際に価値が下がりにくい方法を検討してから決断するようです。
たとえば車を選ぶ際も、「今後売りやすいモデルかどうか」「人気カラーかどうか」といった視点を持ち、購入後の出口戦略をあらかじめ想定しているケースが多く見られます。
自分の好みを重視することはもちろん大切ですが、長期的に見て資産価値を維持できるかという視点も、これからの時代にはますます重要になってくるのではないでしょうか。
5. まとめにかえて
日本の富裕層はどれくらいいるのか、その内訳をデータとともに見てきました。
富裕層の方々が実践しているお金や時間の使い方には、共通する考え方があります。
それは、単なる浪費ではなく、「資産になるか」「信頼を得られるか」といった視点をもとに、支出の価値を見極めていることです。
もちろん、全てを真似する必要はありません。ですが、自分の時間やお金の使い方に少し意識を向けるだけでも、より豊かな日々につながっていくかもしれません。
参考資料
- 日本経済研究センター「2月の景気後退確率」
- 日本銀行「2024年第4四半期の資金循環(速報)」
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
三石 由佳