1.2 「世帯年収1000万円以上」は日本に何%ほどいる?
世帯年収に広げると、「1000万円以上」という世帯はどれほどいるのでしょうか。
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」という資料から確認してみましょう。
こちらによると、世帯年収1000万円以上の割合は11.6%となりました。
また、近年では共働き世帯が増加傾向にあり、専業主婦世帯を上回っています。男女共同参画局の「男女共同参画白書 令和6年版」によると、日本の夫婦の働き方は大きく変化していることがわかります。以下に詳細をまとめました。
2023年時点での専業主婦世帯は404万世帯(6.6%)、共働き世帯の数は1206万世帯(20.7%)でした。
- 専業主婦世帯:404万世帯(6.6%)
- 共働き世帯:1206万世帯(20.7%)
1985年時点では936万世帯あった専業主婦世帯が、約40年で半分以下にまで減っていますね。一方で、共働き世帯は718万世帯から1206万世帯へと約1.7倍に増加しています。
この背景には、女性の社会進出や経済状況の変化など、様々な要因が考えられます。夫婦の働き方を取り巻く環境は常に変化しています。夫婦が協力し、それぞれのライフスタイルに合った働き方を選択することが、今後の社会ではますます重要になるでしょう。
1.3 夫婦共働きの「世帯年収1000万円」はどのくらいいる?
では、共働きとして夫婦ともに稼ぎがある場合、夫婦の収入はどのくらいになるのでしょうか?
先ほど参考にした、厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によれば「年収1000万円以上」となる世帯は11.6%いるようです。
個人年収で見たときよりも、割合は約2倍に増えることがわかります。しかし、それでも少数派である「世帯年収1000万円以上」という世帯。
彼らの貯蓄額はどれほどなのでしょうか。