4. 年金だけに頼らない老後を
厚生年金(国民年金を含む)を月30万円以上受給している人の割合を見ていきました。
実際に受け取っている人がいるとはいえ、以下の注意点があります。
- 実際にはかなり少なく、0.089%のみしかいない
- その水準を望むのであれば40年間の平均年収が約1269万6000円を超える必要がある
- 実際に月額30万円以上の年金を受け取っている人は、現役当時の月収が100万円超えだった(ボーナスなしの場合)。どれほどの高額受給者でも、老後に収入が下がるのは避けられない
年金生活に備え、ある程度の生活費のダウンサイジングが必要になるでしょう。
さらに、少子高齢化の日本においては、年金だけに頼らない老後資金準備は重要です。
預貯金だけではなく、近年ではiDeCoやNISAなど初心者でもはじめやすい資産運用があります。資産運用は元本保証がなくリスクを伴いますが、長期・分散・積立投資でリスクを軽減するなど、投資方法や投資対象によってはリスクを抑えることもできるでしょう。
ご自身の将来を考え、まずは情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2025年2月9日更新)