2025年3月11日、総務省より家計調査報告の平均結果が公表されました。
これによると、65歳以上無職世帯の平均的な家計収支は、夫婦世帯で月3万4058円、単身世帯で月2万7817円の赤字となっています。
収入と支出はそれぞれ以下のとおり。
【夫婦世帯】※端数処理により赤字額と一致せず
- 収入:25万2818円(うち社会保障給付22万5182円)
- 支出:28万6877円
【単身世帯】
- 収入:13万4116円(うち社会保障給付12万1629円)
- 支出:16万1933円
収入または支出が飛びぬけて高い・低いという印象はありませんが赤字は決して小さくありません。
年金額は個人で異なりますが、いまのシニア世代は公的年金を月額どのくらい受給しているのでしょうか。
本記事では、シニア世代が受け取っている平均年金月額について解説していきます。
1. 2025年4月分から公的年金は1.9%増額!「国民年金と厚生年金」は月額いくら?
公的年金額は物価や賃金の変動を反映して、毎年見直しが行われます。
2025年度には前年から1.9%の引き上げが発表され、モデル夫婦世帯(※1)の年金額は月額23万2784円となります。
なお、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額
2. 増額改定された4月分の支給は6月13日(金)
年金は「2カ月に一度、偶数月の15日」に支給され、前月分までの2カ月分が合算されて支給されます。
もし15日が土日や祝日と重なる場合は、その直前の平日に支給日が繰り上げられます。
増額改定された年金の支給は、2025年6月13日(金)からです。
2025年の年金支給日カレンダーも確認しておきましょう。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成
年金支給日:支給対象月
- 2025年4月15日(火) :2月・3月分
- 2025年6月13日(金) :4月・5月分
- 2025年8月15日(金) :6月・7月分
- 2025年10月15日(水) :8月・9月分
- 2025年12月15日(月) :10月・11月分
次に、公的年金(国民年金と厚生年金)の仕組みについて基本的な部分をおさらいしましょう。