年金は偶数月の15日に支給されます。4月15日には、2・3月分の年金が支給される予定です。

2024年度の年金は月額6万8000円で、この金額での支給は次回が最後となります。6月支給分からの年金額は、満額で月額6万9308円です。

老後の生活を支える年金。現代のシニア世代はいくら受け取れているのでしょうか。この記事では、シニア世代の厚生年金・国民年金の平均年金月額を、年齢別に解説します。

1. 老齢年金の仕組み

日本の公的年金は、以下の3つに分かれます。

  • 老齢年金
  • 障害年金
  • 遺族年金

このうち、私たちが65歳になると受け取れる年金は「老齢年金」です。

日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建て方式で成り立っています。老齢年金も「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の2つで構成されています。

老齢年金「老齢基礎年金と老齢厚生年金」

老齢年金「老齢基礎年金と老齢厚生年金」

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」をもとにLIMO編集部作成

老齢基礎年金は20歳になると誰もが加入する国民年金の被保険者が受け取れる年金です。一方、老齢厚生年金は、会社員や公務員が加入する厚生年金の被保険者が受け取れます。

老齢基礎年金の受給金額は、物価や賃金の変動率に基づき、毎年改定されています。2025年度の受給額(満額)は月額6万9308円です。

老齢厚生年金は、給与を32の等級に区分した「標準報酬月額」や厚生年金保険への加入期間によって、受給額が決まります。最長70歳まで厚生年金保険に加入できるため、金額を増やしやすいのが特徴です。

次章では、年齢別に厚生年金・国民年金の平均年金月額を見ていきます。