4. 富裕層が大事にしていること(その3):先を予測するためのデータベースつくり
富裕層の決断の3つ目は、情報収集に終わらずそこから俯瞰して先を見据えることです。
2つ目で述べた幅広い分野からの情報収集は、先を見据えるためでもあります。過去のトレンドや今のトレンドから分析し、この先何がトレンドになるのか。将来の予測を精度の高いものとするために情報収集が欠かせないのです。
情報収集と経験を積み重ねて自分なりのデータベースを作っているように見えました。
情報収集し、先を見据えることで、投資やビジネスにおける大きな決断にも落ち着いて判断できているように感じます。
5. まとめにかえて
日本の富裕層はどれくらいいるのか、その内訳をデータとともに見てきました。物価の上昇により消費支出が増える中、富裕層が増えていることは意外と感じる人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介した内容は、すべてを一度に取り入れるのは難しいかもしれません。
まずは自分の行動を少しずつ見直し、できることから取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。
参考資料
三石 由佳
執筆者
株式会社モニクルリサーチ
記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
神奈川県出身。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。中央大学文学部社会学科卒業後、みずほ銀行にて確定拠出年金に関する講師として全国の個人投資家向けにセミナーを実施。企業型確定拠出年金(企業型DC)だけでなく、個人型確定拠出年金(iDeCo)も含めた制度や仕組み、投資信託の解説や市況などを伝える。フリーランスを経て、フィンテックベンチャーにて広報を担当。
現在は株式会社モニクルリサーチにて金融関連の取材や自社メディアに関するPR業務も担当。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、新NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2025年2月21日更新)