2025年4月15日は公的年金の支給日です。この日、年金生活者支援給付金の対象者には2カ月分の給付金が支給されます。

年金生活者支援給付金とは、低年金者を支援するためにスタートした制度で、基礎年金を受給する所得が少ない人が対象となります。

本記事では、年金生活者支援給付金について制度内容や対象者、給付基準額を解説していきますのでご確認ください。

1.  《2ヶ月に1度もらえる給付金》「年金生活者支援給付金」とはどんな制度?

「年金生活者支援給付金制度」は、年金生活者が年金やその他の所得が一定の基準を下回る場合に、その生活を支援するために年金に上乗せして支給されるものです。

公的年金と同様、2ヶ月に1度の支給となります。また、年金の支給日と同じ日に、同じ口座に振り込まれます。

この制度は、2019年10月1日に導入された比較的新しいものであり、年金を受給している方の中には、まだこの制度について知らない方も一定数いると考えられます。

年金生活者支援給付金は、受け取る年金の種類に応じて、次の3つに分かれています。

  • 老齢年金生活者支援給付金:老齢基礎年金を受給している人が対象
  • 障害年金生活者支援給付金:障害基礎年金を受給している人が対象
  • 遺族年金生活者支援給付金:遺族基礎年金を受給している人が対象

制度創設時の試算によると、老齢年金生活者支援給付金の対象者は約610万人、障害年金生活者支援給付金と遺族年金生活者支援給付金の対象者は合わせて約200万人となっており、多くの年金受給者がこの給付金制度の恩恵を受けていることがわかります。