2. 4つの府県の「湧水把握件数」を比較してみると…
環境省が公表している「湧水把握件数」によると、日本で一番「湧水把握件数」が少ない都道府県は、三重県です。気になる湧水把握件数は10件となっています。
湧水把握件数は少ないものの、県庁所在地の津市にある「長命水」は歴史的にも古く利用されています。約1500年前の継体天皇の皇女・荳角媛命(ささぎのいらつめ)が斎王になった際、伊勢神宮祭祀に使う榊を求めて、この地に使いを送ったとされています。
三重県に次いで湧水把握件数が少ないのは、15件の大阪府と徳島県。そして奈良県の19件でした。
3. 三重県の県内総生産は名目8兆5052億円
ここからは日本で一番「湧水把握件数」が少ない三重県について紹介します。
日本のほぼ真ん中に位置する三重県は、伊勢神宮や世界遺産の熊野古道。リアス式海岸など、名所旧跡や美しい自然が数多く存在。滋賀県、京都府、愛知県、岐阜県、奈良県、和歌山県の6府県に隣接しています。
2024年1月1日時点の人口は175万7527人で、人口TOP3の都市は以下の通りです(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)。
- 四日市市 30万7825人
- 津市 27万1000人
- 鈴鹿市 19万5589人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目8兆5052億円。一人当たりの県民所得は311万1000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「湧水把握件数」が少ない都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2025年3月24日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」
- 環境省「湧水把握件数」
- 環境省「三重県の代表的な湧水」
- 三重県「令和3年度県民経済計算の公表について」
小野田 裕太