5. まとめにかえて
ここまで、勤続年数38年で「平均年収500万円」の場合、老後に年金をいくら受給できるのかシミュレーションした結果をご紹介しました。
国民年金の平均月額は、男女共に5万円台となっています。
厚生年金(国民年金含む)においては、月額16万円以上受給している人の割合は41.5%です。
男女別の割合を見てみると、男性59.1%、女性7.1%となっており、女性が受給している厚生年金(国民年金含む)は男性と比べ少ない状況にあることがわかりました。
厚生年金は、会社などに勤務している人が加入しますが、給与や厚生年金の加入期間などにより、受給額に差が生じやすくなっています。
ご自身の年金額については、日本年金機構より毎年誕生日月(誕生日が1日の方は前月)に送付される「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」をご確認ください。
老後資金の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
6. 年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
「年金って難しそう…」と感じている人は、多いのではないでしょうか。でも、基本のポイントを押さえると、意外とシンプルなのです。ここでは、年金についてよくある疑問について、わかりやすくお答えしていきます。
6.1 年金の仕組みってどうなってるの?
まず、日本の公的年金は「2階建て」構造です。下の階が「国民年金」、その上に「厚生年金」があるイメージです。
国民年金
国民年金は、20歳から60歳未満の全員が加入対象。特に自営業やフリーランスの方がメインです。
毎月決まった金額を支払います。いわば、年金の基礎部分です。
厚生年金
厚生年金は、会社員や公務員の方が加入対象です。こちらは収入に応じて保険料が変わるので、もらえる年金額も収入の影響が大きくなってきます。
そのため、個人差が出やすくなっています。