2025年4月1日より、企業は「定年制の廃止」、「65歳までの定年の引き上げ」、「希望者全員の6 5歳までの継続雇用制度の導入」のいずれかの措置が必要です。これにより、労働者は60歳以降も働くことができるようになります。
また、年金の「繰上げ受給」を利用すれば、年金を60歳から受け取ることが可能です。そのため、60歳以降は年金を受け取りながら、働くことができます。
では、現在において年金の「繰上げ受給」を利用する人はどのくらいいるのでしょうか。
本記事では、年金の「繰上げ受給」について解説します。利用する人の割合や働きながら年金を受け取る歳の注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 繰上げ受給とは
通常、年金は65歳から受け取りを開始します。
ただし、年金の「繰上げ受給」を利用すれば、最短で60歳から年金の受取りが可能です。ただし、受給開始を早めるほど、年間にもらえる年金額は減ります。
たとえば、1962年4月1日以前生まれの人は、受給開始年齢を1歳早めるごとに、年間の受給額が65歳から受け取りを開始する場合と比較して、6.0%減額となります。
そのため、60歳から受け取りを開始する場合、65歳から受け取り始める場合と比較して、年間の受給額は30.0%の減額です。
早く年金をもらえるメリットがある一方で、年間受給額が減るデメリットがあることも覚えておきましょう。