資産運用で利益が出ると、通常「20.315%の税金」がかかります。

しかし、新NISAを活用すると「20.315%の税金」が非課税になるため、利益が出たときに手取り額が多くなるメリットが期待できます。

2025年3月21日に日本銀行調査統計局が公表した「2024年10〜12月期の資金循環統計(速報)」によると、2024年12月末時点の家計の金融資産残高は2024年9月末と比べ2.3%増加していることがわかりました。

なお、金融資産の内訳を見てみると、株式や投資信託の残高が前年同月末と比べ、15%増えています。

では、50歳から新NISAのつみたて投資枠を活用した資産運用を行うと、どれくらいの資産を築くことができるのでしょうか。

本記事では、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が、金融庁のつみたてシミュレーターを用いて50歳から「毎月5万円×15年間」の積立投資を行った場合の「シミュレーション結果」をご紹介します。

また、60歳代が考える「ひと月当たりの最低生活費」についても解説しますので、「老後資金の準備」を検討している方は参考にしてください。

1. 【60歳代が考える】「ひと月当たりの最低生活費」はいくら?

【写真全9枚】60歳代が考える「ひと月当たりの最低生活費」とは。以降で「積立投資のシミュレーション結果」をご紹介

60歳代が考える「ひと月当たりの最低生活費」

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、60歳代が考える「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」は平均2110万円、「ひと月当たりの最低生活費」は平均31万円でした。